ようやく自分のしてしまったことに気づいた洋くん。 私は相変わらず倒れ込んだまま、動けないでいた。 「ごめんな… 痛かっただろ」 本当に心配して、洋くんは私を抱き締めた。 初めて男の人に抱き締めてもらったので、お腹の痛みを少しの間だけ忘れてドキドキしていた。 「だ、大丈夫だよ」 私は悲しむ洋くんをこれ以上悲しませないように、アピールした。 「本当にごめんな。 でも滴のこと、好きだよ」 優しいことを言われ、私は更に照れた。