――教室に帰ると、比乃がパタパタと私のもとまで駆けてきた。 「みっちゃん!どこ行ってたのっ?」 「屋上」 「え、なんで!?」 「なんとなく。…比乃はなんでそんなに慌ててるのよ」 比乃は少し言い辛そうに俯いた。 「…みっちゃん今日元気ないから、心配で…」 ああ。 ……ごめんね。 私はぎゅっと比乃を抱き締めた。 「っ!?みっちゃん!?」 「…比乃、聞いて欲しいことがあるの」 これからもずっと、比乃に相談していきたいな。