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登校時間になると風は強さを増し、通学途中に雨が降って来た。


朝の早い時間に警報が3つ発令されていれば休みだったのだけれど、みんな途中から降り出した雨に濡れながら登校してきていた。


教室へ入ると、天気が悪いためにいつもより薄暗く、雨の日特有の、夕方のような雰囲気がした。


「芹香、おはよう」


席に座るあたしに、若花がタオルを差し出してくれた。


「ありがとう」