「カギあったよ!」


そう言って部屋へ戻ると、ベッドに拘束されている3人があたしの方を見た。


「本当に!?」


「うん!」


あたしは返事をしながらベッドへかけより、絵の具のついたカギを手錠の鍵穴へとさしこんだ。


軽く力を入れて回すとカチッと小さな音がして、手錠が外れる。


「やった、外れた!」


他の2人のカギを外し、あたしたちはようやくこの部屋から出られる状態になった。