ジリジリと距離を詰められ、あたしは後ずさりをする。


その時右足が砂場へと入り、突然柔らかくなった地面と砂場の段差であたしは尻もちをついてしまった。


「いたっ」


と、一瞬顔をゆがめる。


その隙にナイフを振り上げた男がすぐそばまで来ていた。


え……?


状況を理解する暇もなく、男に馬乗りになられ自由を奪われる。


そして、男のナイフが降りおろされた……。