爆走LOVE★BOY Xmas SP

モヒカンの口が『へ』の字になった次の瞬間、俺は右足でモヒカンの脇腹を蹴りあげた。


「うっ……」


と呻いて、倒れ込むモヒカン。


昔はこうやって恰好をつけたがる弱いヤツが多かったんだ。


たいてい、一度傷めつければ二度と悪さはしなくなったけれど。


俺は気絶したモヒカンを引きずり、ツリーの裏側に捨てた。


丁度建物とツリーの間に少しだけ隙間があって、そこに捨てておけばこの景色を損なわないと思ったからだ。


「そろそろ来る頃かな……」


雑魚を一匹片づけたし。