「お願いだから、止めないで……っ」 エビ君の制止を振り切り、あたしは校長室へ向かった。 そこで話し合いを続けていた校長先生や中島先生、数人の先生の前で、あたしはすべてを話した。 あたしが西川先生に何をされたのかを。 それが、今日の佑真の行動につながったんだと。 そして。 あたしもこの日、鞄に入れたままだった退部届を提出した――