「マネージャー、スコアブック」 キャプテンにそう言われ、あたしはスコアブックを手渡した。 これを基に試合を振り返るのだ。 最後の方は、何をどう書いたのかはよく覚えていない。 「3回裏の……」 静かなロッカールームで、最後の反省会が始まる。 溢れる涙を抑えながら視線の端っこに佑真を映す。 …大きくうなだれていた。 佑真の右手には、痛々しい包帯。 自信満々でビッグマウスな佑真は欠片もない。