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翌日。

秋文は庭に出ると、昨夜紋瀬が鏡を埋めていた場所に立つ。

掘り返された土地は、そこだけ色が違っていた。

よく見ると、それはある一定の間隔をおいて点々と続いている。

どこまで続くのかと後を追っていくと、再び自分の部屋の前に戻ってきた。

どうやら、ぐるり庭を一周しているらしかった。


(家を囲んでいる…?)


一体、ああすることに、何の意味があったというのか。

「?」

ふと、彼は柔らかい土の上についている、残された痕跡に目を留めた。


「何だ、これ?」


いやに大きな足跡のようなものだった。

長さ四十センチはあろうかと思われる。人間のそれにしては指が長く、細長い。

足跡は点々と庭の奥へと続いていた。

秋文は紋瀬の言葉を思い出す。


『鬼がここへ来ています』


「…」


まさかと思い、秋文は埋められた鏡を掘り起こした。

「冗談だろ?」

土にまみれた鏡の表面は、八助に渡したものと同じようにどす黒い色に変色していたのである。
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