さくっ 「お、おいひいれふっ!」 ポッキーを口にしたサクラは恥ずかしさなどどこへやら。 はわはわと両手を頬にあて、美味しさに浸っていた。 単純な味なのに、ポキッと折れる小気味いい食感がなんとも言えず飽きが来ない。 「よかった。もっと食べていいんですよ」 優しい樹の申し出にサクラは口をもぐもぐとさせながら考えこむ。 (これ以上お断りすると、樹さんに失礼ですし、私も食べた、……ごほん。 とりあえず、樹さんも食べるためには……)