高校2年生。 俺は小木裕子と同じクラスになった。 何を考えているか分からない小木は俺と同じ美術部で 一番初めに話したのは 確か、クラスが同じになった最初の部活で。 「同じクラスだな、これからよろしく」 「よろしく」 俺も良く話す方ではないが、小木は愛想の欠片もなく 淡々と言った。 初めの印象は冷淡な奴。 ただ、あいつの書く絵は好きだった。