あの時、警察の調査は

気だるげで適当だったのを覚えている。


たぶんその頃から、

死というものを

意識しない雰囲気は作り出されていたんだろう。


結局私は神様に、選ばれたということだ。

相田綾香と私、

どっちをセンタクするかの見えないゲームに勝ったんだ。


「それから俺は、

家の都合でこっちの学校に来ることになった。

1年の頃は気付かなかったが、2年のクラス替えでお前の名前を見た時は


驚いて言葉も出なかった。」


私は全然知らなかったのに

こいつは私の事ずっと知っていながら

2年間過ごしていたと思うと怖すぎて


笑っちゃうよ。