お祝いの言葉を告げる時でさえ、下を向いたまま、先輩のことが見れない。 グラウンドの土じゃなくて先輩を見なよ、ってツッキーがこの場にいたら怒られたかもしれない。 なんでもわかっていそうな先輩のことだし、息を整えているフリだっていうことにも気づいているのかな。 ぐっと唇を噛み締めて、顔を上げた。 「あの、ね。 さみしさを知っていると、人って優しくなれるんですって」