「あれ? あきちゃん。 そういえば、力使ってましたよね?」 ふとした疑問にあきちゃんは僕の方を向きました。 「ああ、うん。使ったよ?」 「そんなはっきり……。 いいんですか? 何かあった時のための力でしょう」 マイペースなあきちゃんに思わずため息をひとつ。 「何か、なんて不特定なもの。 決めるのは自分だよ」 ……まぁ確かにそうですね。 「あのふたり困ってたし。 それに、たくさん秋貰ったから」