「ごめんなー。俺雨男なんだ」


祐樹はそう言って空を見上げる。


クラリ。

その姿が更に眩しくて、もうめまいがしそう。


「私が晴れ女だから、きっとすぐにあがるって!」

「だといいな」


分かった。

元々かっこいいし、オシャレしてるっていうのもあるけど。

雨だからなのかもしれない。


"雨も滴るイイ男"

今日の祐樹はそれを地で行っていた。


「遠いけど覚悟してね」

「おう、覚悟してる」