それからというもの、何度か店に足を運んではいたのだが、回数はどんどん減っていった。


私の中で、諦めと、大切な人の順序とがわかり始めたのであった。


レオのことは諦めた。


彼氏のことを一番に考えた。


彼氏は私を幸せにしてくれる。


レオははっきり言ってそうでは無い。


夢見るのはもう辞めた。


それに好きだからこそ、全てを知り尽くすのが怖いとも思った。


私たちはそれからというもの、自然とまた会うことは無くなった。


しかし、いつでもレオは心の中にいる。


今でもそう。


あれから一年…。


私は久しぶりに店に足を運んだ。


やっぱり私は彼が大好きだと思った。


しかし、期待はしていない。


この夏はどうなるのであろうか…。


まだ、誰にもわからないことである…。