305号室の男。【完】

「これ…って」







「開けてみて…?」







言われた通り包みを取り小さな箱を開けるとキレイに輝く指輪があった。







「……っ」







泣かないって決めてたのに、あたしの目からは止め処なく涙が溢れた。







「奈緒ちゃん…指輪かして…?」







あたしの手から指輪を取り左手の薬指に、それを嵌めた。