305号室の男。【完】


ん…?あれって……もしや、もしかしなくても隣の男じゃない!?




…って、何やってんだろう。




さっきからポケットの中に手入れてみたり財布の中を確認したりしてる。




よく分かんないし下手に声掛けないほうが、いいよね。




最近ツイテないんだし。




あたしは静かに、その男の後ろを通り過ぎ自分の部屋の前で鍵を挿し回した。




その時だった。