305号室の男。【完】

「奈緒さんお帰りなさい!」



大智の手を退け、笑顔の葵と



「な、奈緒!お帰り」



少し焦った大智がいた。



だけど…。



「ねぇ、2人さ話盛り上がってたみたいだし、あたし邪魔だろうから帰るよ」



テーブルにあった携帯を持って帰ろうとした。



「奈緒、送る。っつーか、隣同士だから一緒に帰るって言うのか!?」



首を傾げながら1人つぶやく大智。



「あ、いや、だから人の話聞いてました?」



奈緒が大智に言うと



「やだなぁ、奈緒さん!何であたしが大智さんと一緒に2人で飲まなきゃならないんですかぁ!!」



と、笑う葵。



「え?だって2人…」



奈緒が喋ると、“勘違いしないでくださいよ。あたしが奈緒さんの男取るわけないじゃないですかぁ!!”そう耳打ちしてきた。



「……っ!?」



あたしの男って…。