305号室の男。【完】

「ところで、奈緒さん?」



「んー?」



奈緒はメニュー表を見ながら返事をした。



「最近、何かありました?」



「…え?」



メニュー表を見るのを止め、葵を見た。



「無理矢理、仕事入れてますよね?」



「そんなこと…」



「あれって別に来週までに仕上げればいい資料ですよね?」



「………」



「奈緒さん、あの時みたいですよ?」



「……っ」



「えっ!?ちょっ!?奈緒さんっ!?」



奈緒は葵の言葉に涙を流した。