305号室の男。【完】


「………」



「奈緒ー?」



背の高い大智は、奈緒の背丈に合わせ屈んで顔を覗いた。



「……っ!!」



顔近いってば…。



「奈緒?」



「あーもう!!タラコスパ作って食べるの」



「俺も食っていいか?」



「だめ」



「ふはっ!!そう言うと思った!!」



大智はククッと喉を鳴らし笑った。