「ちょっと!!」 奈緒は咄嗟に手を振り払った。 「お前、名前は?」 「どうしてあなたなんかに…」 「名前」 「あの、人の話…」 「な・ま・え」 「か、加藤…」 「苗字じゃねぇって。下の名前」 「…な、お…」 言ってしまった…。 あたしの人生完全終わった。 さよなら、あたしの人生。