305号室の男。【完】

「奈緒さん、可愛いです!!」



会場に入ると葵が走って抱き付いてきた。



「葵、ありがとうっ」



そんな葵を抱きしめ返した。



「奈緒ちゃん、大智久しぶり」



ふと声がしたほうを見ると、そこには桜さんと雅が立っていた。



「桜さん、雅!」



“二人で来てくれたんだ”と、自然と笑顔になれた。



「奈緒ちゃん…、ごめんね」



“あたし奈緒ちゃんのこと傷つけた”と、桜さんは眉を下げた。



「ううん、あたし桜さんの気持ち少し分かるから…」



そう伝えると。



「大智、ほんと良い奥さん見つけたよね」



桜さんが大智さんに微笑んだ。