305号室の男。【完】

「じっくり愛してやれねぇけど」



スカートを、たくしあげゆっくりとあたしの中に入ってきた。



―トントン―



ドアを叩く音。



「河村様、お時間です」



そう言って担当者の人が入ってきた。



「間一髪だったな?」



耳元で囁かれ、恥ずかしさで俯いた。



「奥様、具合でも悪いのですか?」



“顔が少し赤いような”と、心配された。



「い、いえっ。だ、大丈夫ですからっ…」



慌てて顔の前で手を振ると、隣で大智さんがくくっと笑ってた。



快楽へ落ちたのが担当者が来る、ほんの3分前。



そんな大智さんを軽く睨み付けた。