305号室の男。【完】

“はぁ…”と、上から聞こえた溜め息。



“ウザイ”って思われたよね、今。



どうしよう…、やっぱり言わなきゃ良かった。



そう思った時。



「奈緒」



そう呼ばれたと同時にクイッと顎を持ち上げられ。



「……んっ…!!」



大智さんに唇を奪われていた。



えっ、えっ、なにっ!?



完全パニックなあたしに更に追い打ちをかけるように、舌が滑り込んできて、あたしの思考をストップさせた。