305号室の男。【完】

「奈緒さんが、幸せになって良かった…」



葵は、あたしと詠二のことを良く知ってる。



詠二と付き合ってることを知ってたのは会社で葵だけだったし、亡くなった時も葵がいつも励ましてくれてたから…。



だからあたしが恋愛を出来て本当に喜んでくれてる…、そう感じた。



「葵、ありがとうね」



葵がいなかったら、あたし仕事も行けてなかったかもしれない…。



葵が応援してくれてなかったら、大智さんとは付き合ってなかったかもしれない…。



とにかく、葵には感謝をしてる。



「ふふっ、あたし奈緒さん大好きですから!」



満面の笑顔をくれる、葵。



あたしが男だったら、惚れてるよ。