305号室の男。【完】


「わ…悪かったって!!もう言わねぇから!!」



「はぁ…じゃぁ、どうぞ」



渋々ドアを開け、先に大智を入れた。



「お前、優しいんだな」



「はい…?」



あたし何かした?



「だって今、俺を先に入れてくれただろ?」



「え?別に普通じゃないですか?」



「そうなのかー?俺の周りで、そんな女見たことねぇぞ?」



「………」



まぁ、あんなお盛んな女たちの中には、いないだろうね。