「あのさ……」 「…はい?」 「悪いんだけど、トイレかしてくんねぇか?」 「…は?」 「だからっ、鍵なくて入れねぇんだって…」 「あー…」 「な?トイレかりたら、すぐ出るからよ?」 「………」 「な?」 「近くにスーパーあるんで、そこに行ったらどうですか?」 「………」 今度は大智が黙った。