「大智の女って、あんたでしょ」



そう聞いてきたのは、女の方。



背がスラッと高くて、髪は茶色のロング。



目は切れ長で、綺麗なお姉さんって感じ。



だけど、今はあたしを睨み付けてるせいか怖いけど。



「え…。あの……」



「付き合ってんのかって聞いてんの」



ど…、どうしよう。



これって、BGMの中の一人だよね…?



正直に言ったほうが、いいのかな…。



それとも嘘をつくべき…?



あたしが考え込んでることに、痺れをきらしたのか。



「もういいわ。あなたが大智の特別な女ってことだけは間違いないし。雅、やって」



女は顎で指示をした。