「お姉さん…?」
お姉さんの様子がおかしくて顔を覗き込んだ。
「奈緒ちゃん…、ごめんなさい…。母親が傍にいながら、また奈緒ちゃんをツライめに合わせてしまって…」
お姉さんは泣きじゃくり、その場にしゃがみ込んでしまった。
「お姉さん、もう顔上げて…?」
「詠二の時…。どうして母親が傍に付いていなかったのよって、何度も何度も思ったわ…。なのに、自分も同じことをしてしまうなんて…、母親失格だわ…」
顔を上げるどころか地面に額を付ける、お姉さんを見ていられなかった。
「お姉さんは、悪くない…。陸斗くんだって、助かったんだし。ね、大智さん?」
あたしがお姉さんを責めれば、大智さんが体を張って助けたことの意味がなくなる気がした。
それは、詠二の時にも同じことを思った。
だから、あのお母さんにも責めることができなかったんだ。
「あぁ…」
短く返事をした大智さん。
詠二の時同様、苦しそうな顔があたしの胸を締め付けた。
お姉さんの様子がおかしくて顔を覗き込んだ。
「奈緒ちゃん…、ごめんなさい…。母親が傍にいながら、また奈緒ちゃんをツライめに合わせてしまって…」
お姉さんは泣きじゃくり、その場にしゃがみ込んでしまった。
「お姉さん、もう顔上げて…?」
「詠二の時…。どうして母親が傍に付いていなかったのよって、何度も何度も思ったわ…。なのに、自分も同じことをしてしまうなんて…、母親失格だわ…」
顔を上げるどころか地面に額を付ける、お姉さんを見ていられなかった。
「お姉さんは、悪くない…。陸斗くんだって、助かったんだし。ね、大智さん?」
あたしがお姉さんを責めれば、大智さんが体を張って助けたことの意味がなくなる気がした。
それは、詠二の時にも同じことを思った。
だから、あのお母さんにも責めることができなかったんだ。
「あぁ…」
短く返事をした大智さん。
詠二の時同様、苦しそうな顔があたしの胸を締め付けた。

