「奈緒、道案内できるか?」
「えっ、あ…うん」
今は、大智さんが運転する車の中。
急に現実に戻されて、戸惑ってしまった。
「具合でも、悪くなったか?」
右手でハンドルを握りながら、目だけあたしに寄越した視線。
「う、ううん…。何でもないよ、大丈夫」
大智さんと一緒にいるのに、考えるのは詠二のことばかり。
好きと言ってくれた大智さんに対して、失礼だよね。
「詠二のことか…?」
「えっ……」
急に、大智さんは車を路肩に止めた。
「行くの、やめるか?」
「えっ、あ…うん」
今は、大智さんが運転する車の中。
急に現実に戻されて、戸惑ってしまった。
「具合でも、悪くなったか?」
右手でハンドルを握りながら、目だけあたしに寄越した視線。
「う、ううん…。何でもないよ、大丈夫」
大智さんと一緒にいるのに、考えるのは詠二のことばかり。
好きと言ってくれた大智さんに対して、失礼だよね。
「詠二のことか…?」
「えっ……」
急に、大智さんは車を路肩に止めた。
「行くの、やめるか?」

