とにかく店長に
自分の方を
向いてもらいたくて
たまらなかったのだが
店長はなかなか
気付いてはくれなかった。


私はとても淋しかった。


そんなある日の営業中…
私は気持ちに収集がつかず
ついにやらかしてしまった。


その日私は
自分の客についていた。


その日は私のお客さんと
いつも一緒に来ている
一人のお客さんの
誕生日であった。


とりあえず流れで
女の子達は「おめでとう一気」
をさせられた。


そしてそのお酒は
大嫌いなウィスキーだった。


最初はもう飲めない…
辛い…
と嘆いていたのだが
天井がぐるぐると
回ってしまってからというもの
そこからの記憶が全くない。


後程一緒の席に居た
女の子の話では
ものすごい酒乱だね…
と話された。


私は記憶がないのだと
話をしたところ
彼女が見て聞いていたことを
全て教えて貰った。


私は記憶に全くないのだが
店長の悪口を言いたい放題
言ってしまったらしい…

酔っ払いながら
トイレに向かうなり
店長に向かって
悪口を言ったり…


店長が
伝票を持って来た時には
その伝票を投げつけたり…


やりたい放題
やってしまったらしい…


私は店長に
とても悪い事を
してしまったことに
気付かされた…


きっと私の中で
店長に対する気持ちが
かなり限界に
達していたようだった。


酔っ払って可愛くなれれば
良かったものを
そういう形でなく
アピールしてしまったことが
本当に残念で後悔だった。


次の日の昼になっても
お酒が残っているのが
よくわかった。


いわゆる二日酔いで
寝たきり状態ではあったが
とにかく店長に
謝らなくてはと電話をかけた。


店長は電話に出るなり
優しいトーンで話してくれた。


私は昨日の記憶が全く
無いことを話し
店長に何かは覚えてないけど
悪い言葉や態度を
とってしまったことを
一通り謝った。


店長は理解してくれた。


私が夜の仕事が初めてだから
お酒の飲み方も知らないから…
と優しかった。


それから
もう同じことは
繰り返さないように
と言われた。


電話を切った後
店長から
こんなメールが入った。


「私に言われた言葉が
かなりショックだったよ」
と言われた。


私があの時
酔っ払って言ったした言動は
どんなものだったのか
未だに全く
わからないままなのである。