「蒼ー?」




……はっ!

自分の世界に入ってた。




「あれ?蒼斗、顔赤くなーい?」



そうニヤニヤして聞いてくるのは結愛。

…こいつしか居ないだろう。




「赤くねぇーわ」

「えー?赤いよね?聖也?」

「そーいう結愛の首、赤いもん付いてっけど?」

「へっ///!?」





結愛の首には“キスマーク”。

目立つ所にくっきりと付けてある。

…聖也…。






「せーいーやぁぁ!!」

「…結愛は俺のもんって見せつけちゃだめなわけ?」

「…だ、だめ!」

「へー?」




意地悪したいんだろうな、聖也。

…つか、沙耶がいねぇじゃん!





「沙耶ー?」

「…っ、蒼斗くん!」

「…あ、てめぇ」





沙耶を連れ出したのは小夜か。