恐怖短編集

考えれば考えるほど、わからない。


その人がどういう人で、どういう理由でゴミ捨て場に捨てられていたのかも。


だけど、栞はそれを自分の意思で拾ったのだ。


それだけは変えようのない事実で、拾ったからには責任を持たなければならない。


そう思うと、栞は靴を脱ぎ台所へ向かった。