恐怖短編集

翌日、朝寝坊をした栞は大慌てで身支度をしていた。


朝食もとらないまま化粧をしながら、遅刻した時の、一番信じてもらえそうな言い訳を頭の中で考える。


目覚まし時計が壊れていて。


だなんて古典的なものが通用するはずがないし


向かい風が強すぎて。


というのはギャグにもならない。