仕事大変だって言ってたし…

どうせ寝てて気付かなかったんだろうな…





そんな事を思いながら、またサウナ状態の外に出る。


かげろうが出来るほど暑い日差しに目を細めていた時…



…LL…PULL…


浅井のケータイの着信音が聞こえた。


教習車の中に落としたと思っていたのに、やけに近くから聞こえた音に表情を歪めた時…

20番車からこっちに向かってくる南商の女子生徒に気付いた。


…PULL…PU…


眩しい日差しに目を凝らして、塚越である事を確認した時、着信が切れた。


浅井の前まで来た塚越が浅井にケータイを差し出す。


「教習車の中に落ちてましたよ」


「あぁ…悪い」


そう言って受け取ろうとした時…


…PULL…PULL…


再び浅井のケータイが鳴った。



サブディスプレイに映し出された『佐倉みのり』の名前に…

塚越が浅井を見上げた。



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