ようこそゲストさん
授業中、先生の背を見るのが、ただなんとなく好きだ。
「いいか。ここ、凄く大事だからメモしとけよ」
それは私がただ、先生を好きなだけ。
叶わない恋だって、よく言われる。
それでも、先生を見ると、やっぱり好きが止まらない。
放課後、一人で悩むのは癖だ。誰もいなくなった教室で、呟く。
「葉山先生って、彼女いるのかな……」
「いねえよ」
「そっ、か……っ!?」
顔を上げると、そこには葉山先生。呆れたように笑う顔は、意外と優しい。
「あ、あの、忘れてください……っ」
先生はいたずらに笑って、無理、と囁く。
「何のためにそうしてたと思う?」
「えっ……?」
「本当、鈍いよな」
するりと先生の指が、私の髪に触れる。そして、先生は私の耳ギリギリにまで近寄る。
先生の熱が伝わって、身体が火照る。
「俺はお前だけしか見てねえよ」
優しく唇を奪うあなたは、ずるい大人だ。
遅くなりましたが、この恋シリーズ全部完読しました★( ☆∀☆)
pinoridさんの作品はやっぱり最高ですね!( ☆∀☆)
本当に面白い作品でした!(^^)
切なくなる場面もありましたが、そんな試練も乗り越えた二人の想いの強さは本当に永遠だなぁ~と思いました(*^^*)
浅井の意地悪から始まるみのりとの甘々な会話はやっぱり最高でした!( ☆∀☆)