「…ごめんな、急にあんな話したりして…」


優しい笑顔を見せる悠太は…中学の時の面影を残していた。


みのりが好きだった…悠太だった。



「なんであの時言ってくれなかったの?」


みのりの言葉に、悠太が視線を空に上げた。


まだ少し明るい空に、いくつかの星が光る。



「みぃは優しいから…言ったら手伝おうとしただろ?

嫌だったんだよ、みぃまで巻き込むの。


それに、カッコ悪いところなんか見せたくなかったし…」


空に向けていた悠太の視線がみのりに落ちる。


悠太が…穏やかに微笑んだ。






「みぃの事、本気で好きだったから」








19時を回り、ファミレスの駐車場には次々に車が入ってくる。



返す言葉が見つからないみのりに、悠太が笑顔を向けた。



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