「好きなのに…一緒にいる事に耐えられなくなって…

あのまま付き合ってたら…いつかオレの言葉でみぃを傷つけそうで恐くて…


別れる事を選んだ」



悠太を見つめるみのりの瞳が揺れる。


初めて聞かされた事が多すぎて頭が混乱する。



「今考えれば、オレが何も言わないのにみぃが気付くはずなんかないのに…

完全な八つ当たりだった。


だけど、みぃの気持ちを重いと思った事なんかなかったんだ。

あの時言った言葉でみぃを傷つけた事だけはっきり謝りたかった。


…傷つけてごめん」


みのりを見つめていた悠太が、頭を下げた。


そして、顔を上げた悠太とまた目が合う。



「挙式で会った時も言おうと思ったけど…

彼氏がいる前でこんな事言い出しても、2人の関係を悪くするだけだと思って…


あの時の事もあんな態度取ってごめん」



一気に色々な事を言われすぎて、混乱した頭が働かない。


ただ、謝る悠太を見つめる事しかできなかった。

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