ドクドク、ドクドク…
うるさい心臓になぜだか泣きそうになって目が熱い。
看護婦さんが集まっているため、春子の様子は分からなくて…
不安だけが大きく募る。
みのりが胸の前で両手を握り締めた時、みのりが見つめる先で、看護婦さんや医師が呆れ顔で引き返してきた。
「…どうしたんだろ」
いつの間にか隣にいた悟が呟いた時、春子の声が聞こえた。
「本当にすみません〜。
お騒がせしちゃいました」
聞こえてきた声は元気そうで…みのりが表情を歪める。
どうゆう意味なのか分からず、春子の容態も分からずにただ立っていると…
同室の3人が笑いながら話し出した。
「だから言ったじゃないっ
それ引っ張っちゃダメなのよ〜(笑)」
「だって足が引っかかっちゃって…長い足も考え物ねぇ」
「も〜小田切さんは〜…」
その会話を解読すると、どうやら…
「つまり、小田切っちの母ちゃんが医療器具の何かを引っこ抜いて、それがナースステーションに急変したって間違えて伝わっちゃったって事?」
隣の悟が言った言葉にみのりが頷く。
「…っぽいね」
「なんだよ〜…って、いや、よかったけど…
小田切っちに電話しちゃったのに…
もう向かってるよなぁ。
…一応電話してくるか」
ぶつぶつ言いながら悟がケータイ使用が許されてる場所に向かう。
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