桜〜先輩に恋〜


「…あたしトイレ」

「おー」




…あぁ、うっさい。

カラオケに来るならやっぱりめぐとがいい。

下手な歌なんて聞きたくないもん。




「…沙梨ちゃん?」

「あ、先輩と先輩の彼女」

「明里で…」

「知ってる。」

「沙梨ちゃん、いくらめぐにしか興味ないからって…」

「めぐが女の子の中で1番可愛いに決まってるでしょ」

「…はい。」

「さ、沙梨ちゃんはめぐちゃんの…?」

「親友です。なに、めぐとは違い過ぎて驚きました?」

「……」



絶句、だね。

あたしのこの超サバサバした性格は親譲り。

…てかサバサバなの?

ひどいだけ?




「めぐいんの?」

「居ない。お持ち帰りされたんで」

「はっ!?」




…そんな驚く必要なくない?

先輩って…残酷かも。

こんな“好き”みたいな態度取られて期待しない人居ないでしょ。




「誰に」

「…別に先輩に関係ないでしょ。ね、明里さん」

「え、あ、そう、だよ」




噛みすぎ。

しどろもどろ過ぎ。

…図星だったんだ。

案外明里さんって裏ありそ。