桜〜先輩に恋〜


――夜


「はぁ!?実行委員!?」

「波留…声おっきい…」




今日あったことをひとまず先輩に電話で報告中。

…なんだか苛立ってる感じするけど。





「出来るのかよ、めぐ」

「無理」

「…え?」

「だから礒辺くんに任せるの♪」

「…礒辺ねぇ…」

「あっ、礒辺くんてすごい怖いんだよ」

「…ふーん。めぐは怖い人苦手だもんな」

「…うん」




…あたしは怖いがつくものは苦手。

ホラー映画もお化け屋敷も怖い人も。

なんだか差別してるみたいで嫌だけど。




「…でも」

「…でも?」

「なんだか…悲しそうな瞳してるの…」

「…めぐ」

「だから…」

「関わるなよ、必要以上に」

「…どうして?仲良くなれるチャンスだよ?」

「あんま…彼女が他の男と仲良くされんのは…」

「波留…」

「…慧でさえ腹立つのに。芽魅は礒辺も許せって?」

「…ちがくて…」

「違くねぇじゃん」





…どうして?

ただ助けたいだけなんだよ?

クラスメートを助けちゃだめなの?

ほっとけって言うの?




「めぐ…やめろ」

「いやっ…!」

「なんでだよ!!」

「あたしはほっとけない」

「…っあぁそうかよ!じゃあな!礒辺とか言うやつと仲良くすりゃいい!!」

「…は…」




――ツーツー…



どうして…聞いてくれないの。

どうしていつも…こうなるの?

…なにもうまくいかないよ。