もしかしたら、書く人にとっての不自由さが存在しているのではないか、とその番組を見て思った。

 いまや、小説だってなかなか売れない。小説に限らず、どこもかしこもお金がない。

 消費税は8パーセントになり、いずれは10パーセントになる。

 そのとき、ただでさえ1冊の値段が高い本なんて、買う人はいるのだろうか。


 あえて、個性的な登場人物にしてみた。

 タイトルは『放課後ラプソディ』。

 あの頃の自由時間は、放課後だった。私は、もう戻れない。

 いまの人たちは、他人との違いを極力出さないようにしている。

 けれど、一人として自分と同じ人間などいない。だから、そんなに不安に思わなくてもいいのに。むしろ、人と違う部分、そこを磨いて、自分のいいところにしたほうがずっといい。それが誰にも負けない、世界にひとつしかない素敵な感受性になるのだから。