盛り上がっていたのは、これは私の主観だけど、2007年ごろ。

 書籍化され、本以外のメディアでもとりあげられ、映画にもなり、いろんな人がかかわり、書く人も増えて、読む人も増えて、ケータイ小説そのものに対して考える人も増えた。

 でも決して、2014年の1月のいま、はっきり言えるのは、あの頃と同じではないってこと。

 どう変わったかなんて、言わなくてもわかるだろう。でも、あえて言う。下がっている。

「ケータイ小説を小説と並べて考えるのも、違うんじゃないかって人が近くにいたよ。まあ、書こうと思えば、誰でも書けるしね」

 違うって言った人は、いまどうしているのやら。私より上手で文章力のある人だった。いまでも書いているんだろうか。と、思いだそうとしたが、顔はほとんど記憶から消えてしまっていた。

 だんだんと、ケータイ小説への不満や悪口になり始めている。

 私だって、書いている。だから見知らぬ誰かに、私の書いたものが批判されることだってある。