はぁ……。 本の愛情だけはことごとく伝わってくるのになぁ。 あーもう、駄目だ!駄目だ! 橋本くんには直球で行かなきゃ。 「あのね、橋本くん。 絶対楽しませるからっ…… 私とデートして下さいっ!」 私は大きな声で言った。 あ、ちなみにもう一度だけ、言っときますが 私、橋本くんの彼女です。 はい。そうです、たぶん。 彼氏にデートを申し込んだのは初めてです。 すると、橋本くんは少し考え込んで 「本当に楽しませてくれるの?」 と聞いた。