その言葉に、僕は頷いた。


誠は今、新しい世界への一歩を踏み出している。


“誠”の道を辿って。


親に騙されていても、傷ついても。


ただ前だけを見ている誠の背中は、いつもの何倍も大きく見えた。



きっと、この子は将来、命をかけて誰かを守ろうとするだろう。


それが、誠の人生なら。


懸命に生きてほしい。