理由は分からないが、僕は誠、と名付けた。


この子には、ぴったりな名前だろう。


守る為に、全力で闘おうとする所。


小さいながらも、武士っぽい。


誠はあれから、ここ、八木邸に住むことになった。


ようするに・・・・・・八木家の養子、ということだ。



『僕、総兄の家族になれるの?』



誠が、養子の話をした時に、一番初めに言ったことだ。