走るの疲れた。私は、トボトボと歩き始めた。 え?疲れるのが早いって? 煩いです。インキャラなめんじゃないですよ!!!! 『……ん?』 ふと視線を動かすと、電柱の近くで蹲る少年が目に入った。 金色の髪の毛が、雨によって肌にへばりついている。 『……子供??』 言ってしまえば好奇心。ただの気まぐれ。 『少年。どうしてそこで、蹲っているのですか?』 私は、蹲る少年に声をかけた。