だって、遥斗くんは… 『遥斗せんぱ〜い!!おはようございますぅ!』 『先輩!こっち向いてくださいっ!!』 『カッコいい!!』 ……今年の新入生にモテモテなのです。 …もう、毎朝なんなのよ…。 遥斗くんとの時間を邪魔されて思わず、ガクリと肩を落とす。 それに、私が一緒に歩いていてもお構い無しの彼女たちに、だんだん嫌気がさしてきていた。