『今日は、涼太に応援頼まれたのよ、ね、奈々?』




『うん』




あっけからんとそう答える2人に私は、若干、苦笑いを浮かべる。





『…優芽、逃げてばかりじゃ、本当のことはわからないんだからね?……今日は、きちんと優芽の気持ち話してきな?優芽もそんなんじゃ、いつまでも先に進めないんだから』





耳元で、亜衣子ちゃんは、そう呟いて、私の背中をバシンと叩いた。